2014年度・クロメ会が、2014年9月13日(土)〜14日(日)行われました。
今年のクロメ会は例年のように会員各自が持ち寄った日本産漆を各自がその使い道に合うようにナヤシ作業と天日クロメの作業を行い透き素黒目と黒呂色漆を作りました。日本産漆は大変個性のある漆で、数種類の漆をブレンドして使うことが多いと思います。そのため毎年漆を精製する方が増え、各自とても上手になってこられました。
クロメ実習、漆の草木染め、硯制作等の画像は下段のクロメ会2013も参考にご覧下さい。
今回のクロメ会は「縄文時代の漆掻きの再現」をテーマに国立歴史民俗博物館の工藤雄一郎准教授、森林総合研究所の能代 修一先生、下宅部遺跡調査団主任千葉 敏朗先生という、そうそうたる講師の皆様にご指導を頂き、会員が直に黒曜石を割って作ったナイフを用いた漆掻きをご指導頂きました。日本の漆文化のルーツを直に触れることが出来たようで、とても感銘深い行事でした。
木を切り倒すために黒曜石の石斧を作ってご用意下さり、これも会員に体験させて頂きました。
漆掻き体験・苗畑見学や、漆の草木染め等盛りだくさんの行事に今回は40名近い参加者で、大盛況の内に2日間の日程を終了しました。