2013年クロメ会

クロメ会報告 特別講師をお招きして
クロメ作業は皆さん回を重ねてきている方が多く、とても手早くナヤシと黒目の作業をこなしていました。

めいめい、色々なサイズや形の桶を使い作業する

呂色漆が仕上がりました

翌日の天気が雨との予報でしたので、天気の良い14日中に漆掻きの体験と、漆の木の草木染めを行いました。
奥久慈荻房のスタッフ平井岳の説明と指導で漆掻き体験

懇親会では会場にいくつかの車座が出来、皆さんとても楽しそうに話が弾んで夜の更けるのも忘れていました。

副理事長三好かがり氏の挨拶

雨宮彌太郎氏のご挨拶

新潟から参加の漆掻き・遠山氏が地元のお酒をふるまう

今年の勉強会は奥久慈地方で小規模ですが産出される硯石「久慈黒石硯石」を取りあげました。
硯石の産地として有名な山梨県の雨畑硯の第一人者である雨宮彌太郎氏が、わざわざ講師として出向いて下さりました。雨宮彌太郎氏は硯の制作に抜きんでた技量と感性の持ち主で高い評価を得ていらっしゃいます。15日は生憎の大雨で常陸大宮市の協力を頂き森林科学館という施設を利用して講習を行いました。
硯の制作途中には漆を使うこともあり、我々漆関係者も大変興味深く説明を聞き又指導の下硯を制作していきました。25名近い生徒に丁寧にご指導を頂き、先生が少し手を入れると見違えるようになりました。お陰様で参加者が削ったり研いだりし、簡単なマイ硯を作り持ち帰ることが出来ました。とても評判の良い研修だったため、又近いうちにこのようなイベントを作って欲しいとの声が上がっています。先生は「あまりに大変で、もう懲り懲りだ」と仰るかもしれませんが・・・?

原石を選ぶ

参加者のマイ硯です

生漆を塗る

漆を塗ったところに炭粉を蒔き付ける

中央の石が漆を塗ったもの

講師の雨宮氏を囲んで

皆様と一緒に漆クロメ、漆掻き体験をはじめとした楽しい勉強会を行っています。お時間の取れる方は是非ご参加ください。ビジターも大歓迎です。